日本では今も、毎年数千匹の犬が殺処分されています。
この数字を知ったとき、あなたはどう感じますか。「かわいそう」と思うだけで終わってしまう。でも、何ができるかわからない。そんな気持ちを抱えている方は、決して少なくないはずです。
Heartful Eve基金は、そんな「何かしたい」という気持ちを、具体的な支援の形にするために生まれました。
Heartful Eve基金とは
Heartful Eve基金は、犬の殺処分ゼロを目指す取り組みを支援するために設立された慈善基金です。公益財団法人公益推進協会を通じて運営されており、関東1都6県(東京・神奈川・埼玉・千葉・茨城・栃木・群馬)で活動する動物愛護団体・個人への助成金を交付しています。
基金を設立したのは、匿名の個人です。「犬の殺処分をなくしたい」というシンプルな、しかし強い想いがこの基金の出発点です。
殺処分が起きる背景には、飼育放棄、無計画な繁殖、店舗における過剰供給など、さまざまな要因があります。現場でこれらの問題に向き合い、日々奮闘しているのが、各地の動物愛護団体や個人ボランティアの方々です。Heartful Eve基金は、そうした方々の活動を助成金・補助金という形で後押しします。
第2回の助成結果:6団体・総額180万円を支援
2026年1月から3月にかけて実施した第2回の募集では、関東各地から6団体が採択されました。助成総額は180万円。2026年4月から2027年3月の1年間にわたって、各団体の活動を支援しています。
助成対象となる活動は、保護犬の里親探しや譲渡活動、避妊・去勢手術の推進、一時預かりボランティア、病気やけがの治療費など、犬の保護に関わる幅広い活動です。人件費は対象外ですが、補助率の制限は設けておらず、現場の実態に即した使い方ができるよう設計されています。
支援している6団体をご紹介
今回助成している6団体は、それぞれ異なるアプローチで保護犬支援に取り組んでいます。
一般社団法人ワタシニデキルコト(東京都) は、他の団体が引き受けない疾患・高齢・咬傷犬を積極的に保護し、動物行動学専門獣医師と連携しながら一頭ずつ丁寧に社会化訓練を行い、譲渡へと繋げています。講談社現代メディアFRaUへの連載など、啓発活動にも精力的です。
WAN’S LIFE 湘南里親(神奈川県) は、神奈川県動物愛護センター登録ボランティアとして、月3〜4回の譲渡会を開催。放棄された犬猫を保護し、不妊去勢手術と適正飼育指導を徹底した上で新たな家族へ繋げています。
特定非営利活動法人Pooch Dog Rescue(神奈川県) は、飼育放棄・収容犬や野犬を保護し、避妊去勢手術によって命の不幸な連鎖を断ち切ることに注力。地域社会での殺処分ゼロ継続を目指しています。2027年の認定NPO取得を目標に、団体基盤の強化にも取り組んでいます。
認定特定非営利活動法人キドックス(茨城県) は、不登校・引きこもりの子ども若者の支援と保護犬の譲渡活動を組み合わせた、ユニークな活動を展開しています。保護犬カフェでの里親マッチングや、持病を抱える犬への継続医療など、一頭一頭に寄り添う支援が特徴です。
特定非営利活動法人家庭犬しつけ協会(東京都) は、東京都台東区を拠点に、茨城県動物指導センターと連携して野犬を引き取り、不妊去勢手術を実施後に里親へ譲渡しています。適切なしつけ指導も行い、新たな保護犬の発生防止にも力を入れています。
アイドッグ・レスキュー隊(東京都) は、年間100頭前後の保護犬を引き取り、全頭に避妊去勢手術を実施。高齢犬・病気犬も分け隔てなく受け入れ、毎月の里親会開催や小中学校への啓発訪問も続けています。
次回(第3回)の募集について
次回、第3回の募集は2027年1月〜3月を予定しています。ただし詳細はまだ未確定です。応募をご検討の団体・個人の方は、運営元である公益財団法人公益推進協会までお問い合わせください。
応募には、Instagramによる活動広報実績が6か月以上あること、関東1都6県での活動実績があることなどが条件となります。助成額は団体1件あたり30万円以内、個人1件あたり10万円以内です。
殺処分ゼロへ。一緒に歩みましょう
日本の殺処分数は、この20年でたしかに減ってきました。しかし、ゼロにはまだ遠い。現場で毎日踏ん張っている団体やボランティアの方々の力なくして、この数字をさらに下げることはできません。
Heartful Eve基金は、現場の最前線にいる人たちを支える存在であり続けたいと思っています。犬と人が、いつまでもともに生きられる社会へ。その歩みを、これからも続けていきます。
Heartful Eve基金は、公益財団法人公益推進協会(〒162-0826 東京都新宿区市谷船河原町9-3 公益ビル)が運営しています。